@article{oai:saga-u.repo.nii.ac.jp:00023180, author = {成松, 美枝}, issue = {2}, journal = {佐賀大学教育学部研究論文集}, month = {Feb}, note = {本論文は,米国の小学校で教科担任制による教育方法がどのように導入され発展してきたのかを明らかにし,その利点と問題点を先行研究のレビューによって明らかにすることを目的とする。米国の小学校での教科担任制の導入は,18世紀末期のニューイングランド地方のDepartmental School を起源とする。19世紀には学年制下に普及した学級担任制の導入で利用が減じたが,20世紀には学力向上の効果的な教育方法として,特に1950~60年代の国家安全保障政策下にアカデミック教科への導入が進んだ。さらに2000年代以降はNCLB 法下の学力向上の施策として普及した。しかし,米国教育省の2017‐18年度調査では小学校で教科担任制で指導する教員数は教員総数(K‐12)の8%で,学級担任制で指導する小学校教員数25%の3分の1にすぎず,米国内の小学校では学級担任制の教育方法が主流である。小学校での教科担任制の利点は,教師が得意科目に限定して指導できる効果と教師・生徒の満足度が高まる。また,教科担任下で教材の購入を集約できる財政的なメリットもある。さらに,中学校への移行の前に教科担任制に慣れることができるが,一方で,教師と生徒の間の集団形成が希薄になること,教室間移動で指導時間に支障が出ることの問題がある。21世紀以降,教科担任制はテスト政策の指導方法として調査数の8割強で成績向上に効果を上げたと報じられた。, 論文(Article)}, pages = {63--73}, title = {米国の小学校における教科担任制による教育方法 : 発展経緯と効果の検討}, volume = {6}, year = {2022} }