@article{oai:saga-u.repo.nii.ac.jp:00023019, author = {石井, 宏祐 and 石井, 佳世}, journal = {佐賀大学全学教育機構紀要 / 佐賀大学全学教育機構 [編]}, month = {Mar}, note = {本研究では、コントロール感の構成要素である「適応的コントロール」と「強迫的コントロール」と「コントロールのゆだね」の間の影響過程をまず明らかにし、加害者から暴力というコントロールを受け続けたDV サバイバーのコントロール感に着目し、トラウマ症状の程度によって、影響過程が異なるのかについて、探索的に検討した。  研究Iでは、コントロールのゆだねから強迫的コントロールへのパスを引き、さらにコントロールのゆだねから適応的コントロールへのパスを加えた因果モデルを作成し、質問紙調査で得られたデータを用い、共分散構造分析を行った。  さらに研究IIで、研究Iで採択されたモデルに対し、DV サバイバーの研究対象者をトラウマ症状がより強い群とより強くない群に分け、多母集団パス解析を実施して因果モデルの差異を検討した。  その結果、トラウマ症状がより強くないDV 被害経験者は、症状がより強いDV 被害経験者に比べて、コントロールのゆだねが、適応的コントロールに相対的に強く正の影響を及ぼすことが示唆された。DV 被害経験者にとっての回復は、コントロールできないことに投げやりになってとらわれる過程ではむろんない。コントロールできないことを諦めることが、逆説的にコントロールできることに目を向けることに寄与するような、コントロール感の影響過程が示唆された。, 論文(Article)}, pages = {137--148}, title = {DVサバイバーのコントロール感に対するトラウマの大きさの影響}, volume = {9}, year = {2021} }