@article{oai:saga-u.repo.nii.ac.jp:02000172, author = {澤島, 智明 and Sawashima, Tomoaki}, issue = {1}, journal = {佐賀大学教育学部研究論文集, Journal of The Faculty of Education Saga University}, month = {Jan}, note = {本報は居住者の滞在場所選択行動による暖冷房エネルギー削減効果の実証を目的とした研究の続報である。既報ではフィールド調査により伝統的住宅の空間的特徴を活かした居住者の滞在場所選択行動の事例を収集し、襖や障子などの間仕切り開閉による暖冷房範囲の取り方の事例、居住者がユカ座起居の着座場所の自由度を活かして夏季に快適な滞在場所を選択している事例、住宅内に優位な温熱環境が形成されながら居住者がその環境を滞在場所として選択していない事例などを報告した。本報ではこれまでのフィールド調査で得られた知見をシミュレーションの設定条件に落とし込み、住宅の熱負荷解析ツールBEST-H を用いて滞在場所選択による暖冷房負荷削減効果を試算した。結果、最も暖冷房負荷の少ない部屋を夏季と冬季それぞれの滞在場所として選択した場合、従来の住まい方と比較して10〜30%程度の暖冷房負荷削減となった。また、現状では利用されていない縁側の冬季日中の高温を利用し、縁側の温度が高い時間帯に縁側を滞在場所として選択する(居間を暖房しない)場合は4〜6%、縁側−居間の間仕切りを開放して高温空気を居間に取り込んだ場合は1〜3%の暖房負荷削減となった。同様に現状では利用されていない土間空間を利用し、土間室温が居間よりも低温になる夏季日中を土間で過ごす(居間を冷房しない)場合に10%前後の冷房負荷削減となった。}, pages = {93--100}, title = {滞在場所選択による暖冷房負荷削減効果の試算 : 住宅温熱環境と居住者の滞在場所に関する事例研究 その3}, volume = {8}, year = {2024} }